「デフォルト」はビジネスシーンでよく使われますが、分野により意味が異なってくる厄介な言葉ですよね。
今回はちょっとわかりにくい「デフォルト」の意味を、分野別に解説していきます。
この記事を読めば、デフォルトの意味がバッチリわかり、正しく使いこなすことができますよ。ぜひ最後まで読んでくださいね。
デフォルトとは
デフォルトは、英語の「default」からきたカタカナ語です。
【分野別】デフォルトの意味
英語のdefaultから派生した「デフォルト」は、使われるシーンにより異なった意味を持ちます。
- デジタル分野
- 経済・金融分野
- スポーツ分野
- 日常会話
以下、それぞれの分野での意味を解説していきますね。
デジタル分野
デジタル分野では、デフォルトは「初期設定」「初期値」を意味します。
- パソコンの工場出荷時の状態
- コンピューターやスマホなどの初期設定
- かな入力などの標準設定
- 規定ブラウザ など
- スマホが壊れたので、設定をデフォルトに戻した
- 着信音をデフォルトのまま使う
- Chromeをデフォルトのブラウザに設定する
経済・金融分野
経済・金融分野では、デフォルトは債務(借金)を返せないことをいいます。「債務不履行」ともいい、債券のニュースなどでよく耳にしますよね。
国や企業が、資金を集めるために発行する借用証書を「債券」といいます。
債務者は、支払期限が来たら利息をつけた金額を債権者に支払う義務がありますが、企業の倒産や国の財政難により支払いができなくなることがデフォルトです。
財政破綻で、○○国はデフォルトの危機に陥った
スポーツ分野など
スポーツの分野では、デフォルトは「不出場」「欠場」「棄権」などの意味で使います。
裁判への欠席にも、デフォルトを使います。
相手チームのデフォルトにより、試合は不戦勝となった
デフォルトを使うのは、参加する権利があるにもかかわらず欠場する場合です。またテニスでは、対戦相手がルール違反などで失格となり不戦勝となることを、「デフォルト勝ち」といいます。
日常会話
日常会話では、デフォルトは「普通」「定番」「当たり前」の意味で使われます。「デフォ」と略して使われることも多いです。
- 毎朝6時に起きるのがデフォルトだ
- 定時退社を我が社のデフォとしたい
まとめ
デフォルトの意味について解説しました。使われるシーンにより意味が異なりますので、間違えないようにしましょうね。
専門外の人には分かりづらいので、
- 初期設定
- 債務不履行
- 棄権
- 定番
など、適宜言い換えてあげるとよいでしょう。