試験勉強や仕事に集中したいとき、エナジードリンクに助けられる機会も多いですよね。でも飲みすぎるのは良くないとも言われていて、心配になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、最も気をつけたいエナジードリンクのカフェイン含有量について解説します。
本記事を読むと、エナジードリンク、栄養ドリンク、コーヒー飲料に含まれるカフェイン量と、1日の上限摂取量の目安がわかります。エナジードリンクと今後も上手につきあっていくために、ぜひ参考にしてくださいね。
エナジードリンクのカフェイン
代表的なエナジードリンクのカフェイン量をご紹介します。
- モンスターエナジー
- レッドブル
- ZONe
モンスターエナジー
モンスターエナジーはアメリカ生まれのエナジードリンク定番商品で、アサヒ飲料が販売しています。
- 爽快感とパンチのあるテイスト
- 日本人向けの独自のブレンド
レッドブル
レッドブルは、オーストリア生まれのエナジードリンクです。
- 世界で最も飲まれている
- ブルーとシルバーの缶でおなじみ
80mgのカフェインは、カップ一杯のコーヒーに含まれるカフェイン量とほぼ同等です。
ZONe
ZONeは、サントリー開発のエナジードリンクです。
- 味やパッケージも次々に新登場
- 歴代最高カフェイン量(1本あたり)
【メーカーによる注意事項】
- 飲用間隔を6時間以上空ける
- 以下の人は飲用を控える
・17歳以下で体重50㎏未満
・小学生以下
・妊娠中
・授乳中
・カフェインに敏感な人
栄養ドリンクのカフェイン
代表的な栄養ドリンクに含まれるカフェイン量をご紹介します。
- リポビタンD
- エスカップ
リポビタンD
リポビタンDは、大正製薬が販売する栄養ドリンクです。
- ファイトイッパーツ!でおなじみ
- タウリン1000mg、イノシトール、ビタミンB群などを配合
服用は、成人(15才以上)1日1回1本(100㎖)とされています。15歳未満は服用できません。
エスカップ
エスカップは、エスエス製薬が販売する栄養ドリンクです。
- ビタミンB群やタウリンを配合
- さわやかな飲み心地
服用は、成人(15才以上)1日1回1本(100㎖)とされています。15歳未満は服用できません。
コーヒー飲料のカフェイン
コーヒー飲料に含まれるカフェイン量は以下のとおりです。カフェイン量は製品により異なります。
無糖ブラックは、100㎖あたりカフェイン50㎎程度含まれています。
- ダイドーブレンド クラフト ブラック 世界一のバリスタ監修(500㎖)/カフェイン50mg(100㎖あたり)
- サントリーボス シルキーブラック 400gボトル缶/カフェイン(100㎖あたり)約50mg
大容量のものは含まれるカフェイン量も多くなりますので、注意しましょう。
カフェインとは
カフェインは、コーヒーやお茶、エナジードリンクなどに含まれる成分です。
カフェイン摂取にはメリットとデメリットがありますので、以下で解説します。
カフェインのメリット
カフェインを摂取することにより、以下のようなメリットがあります。
- 眠気を防ぐ
- 集中力を高める
- 脳を活性化する
- 脂肪の燃焼を促す など
カフェインのデメリット
カフェイン摂取のデメリットは、以下のとおりです。
- 胃痛、胃もたれ、吐き気
- 血圧上昇
- 動悸
- 脱水
- 利尿作用
- 不安感・焦燥感 など
カフェインの1日上限摂取量
デメリットも多いカフェインは、とりすぎないことが大切ですが、日本にはカフェイン摂取量の上限値は設けられていません。以下の方について、欧米で推奨されている上限をご紹介します。
- 健康な成人
- 妊婦さん
- 子ども
健康な成人に推奨される上限
欧州食品安全機関では、2015年にカフェインのリスク評価を行いました。
欧州食品安全機関(EFSA)のリスク評価
- 体重×3㎎であれば急性毒性の懸念はない
- 1回あたり200㎎まで
- 1日あたり400㎎まで
健康な成人の方は、コーヒーをマグカップで1日4杯程度までであれば、健康リスクの懸念はないということですね。
妊婦に推奨される上限
胎児へのリスクの可能性があるカフェイン摂取については様々な議論があり、機関により基準値が異なります。
世界保健機関(WHO)/1日300㎎以上はリスクが高まる
英国食品基準庁(FSA)/200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)
妊娠中の方は、カフェインを取りすぎないよう注意しましょう。
子どもに推奨される上限
カフェインへの感受性の高い子どもに対しては、カナダ保健省から上限基準が出ています。
カナダ保健省(HC)が定める上限値
- 4~6歳/45㎎未満
- 7~9歳/62.5㎎未満
- 10~12歳/85㎎
- 13歳以上の青少年/体重×2.5㎎未満
小学生以下のお子さまは、エナジードリンク1本で基準値を上回ってしまいますので、飲まないようにしましょう。
カフェインの取りすぎに注意しよう
エナジードリンクは、ジュース感覚で飲んでしまうとカフェインの過剰摂取となることがあります。コーヒーやウーロン茶なども飲んでいる人は、知らないうちにカフェインを取りすぎてしまうリスクがあるので注意しましょう。
- 市販の飲料にはカフェイン含有量の表示義務がない
- カフェインの含有量を確認せず飲んでしまうことが多い
- 飲みやすい味で、たくさん飲めてしまう
- エナジードリンク多用による、カフェイン中毒死も報告されている
お子さまや妊婦さんは、飲料に含まれるカフェイン量をウェブサイトで確認するなど注意が必要ですね。
まとめ
エナジードリンクのカフェイン量について解説しました。飲料に含まれるカフェイン量をまとめると、以下のとおりとなります。
【カフェイン量(1本あたり及び100㎖あたり)まとめ】
容量 | 1本あたり | 100㎖あたり | |
モンスターエナジー | 355㎖ | 142㎎ | 40㎎ |
レッドブル | 250㎖ | 80㎎ | 32㎎ |
ZONe | 400㎖ | 150㎎ | 37.5㎎ |
リポビタンD | 100㎖ | 50㎎ | 50㎎ |
エスカップ | 100㎖ | 50㎎ | 50㎎ |
ダイドークラフトブラック | 500㎖ | 250㎎ | 50㎎ |
ボス シルキーブラック | 400㎖ | 200㎎ | 50㎎ |
カフェインへの感受性は個人差があり一概にはいえませんが、短時間に何本もエナジードリンクを飲むのは危険です。カフェイン以外に、糖分が多く含まれているのも懸念材料のひとつです。
健康な成人の方でも飲用間隔を十分に空けたうえで、多くても1日2本くらいまでにとどめておくのがよいでしょう。
また青少年の過剰摂取については、十分に気を付けるように注意してあげましょう。