夏になるとよく見かけるカメムシは、ベランダの網戸などに停まっていて駆除しようとたたいたりすると、独特の鼻につくような匂いを発してしまう厄介な虫ですね。
そんなカメムシの駆除には、孵化(ふか)する前が狙いどきのようです。
本記事では、カメムシが産卵して孵化するタイミングや駆除方法について詳しく解説しますので、カメムシに困っている人はぜひ最後まで読んでみてください。
カメムシの産卵時期と孵化までの日数
暖かい時期に大量に発生するカメムシの産卵時期はいつごろなのでしょうか?
また、そこから孵化するまでにはどれくらいの日数が掛かるのでしょうか?
この章では、これらの疑問に答えます。
産卵時期は5月下旬〜8月中旬
カメムシは生まれてから越冬し、ちょうど梅雨に当たる時期の5月下旬〜8月にかけて産卵するとされます。
カメムシの卵は数十個の塊として産みつけられるのが特徴です。暗くて湿気のある場所に産みつけます
7〜10日ほどで孵化する
5月下旬〜8月ににかけて産卵されたカメムシの卵は、おおよそ7〜10日後には孵化し、その後の大量発生につながります。
カメムシの卵は、気温25℃でおよそ10日、気温20℃でおよそ20日で孵化します。
カメムシの産卵場所
ベランダに干した洗濯物にカメムシの卵が付着するってどういうことでしょうか?
この章では、この疑問に答えます。
カメムシの産卵場所
カメムシの習性として、エサが比較的豊富な葉っぱの裏側に産卵する傾向があるとされています。
また、近年ではマンションの壁面にも産卵が確認されているようです。
なぜカメムシの卵が洗濯物に付くの?
カメムシは日当たりが良い場所を好むので、産卵時期にベランダに干している洗濯物は格好の産卵場所となってしまうでしょう。
特に白のTシャツやシーツなどに産卵することが確認されています。
カメムシ卵の駆除方法
カメムシの卵を見つけたら、孵化する前に駆除したいものです。
そんな時の方法を紹介します。
網戸や外壁の卵はガムテープで引き剥がす
この場合、外壁や網戸に密着した卵を取り除く必要があります。卵にガムテープを当てながら、ゆっくり剥がしてガムテープごとビニール袋に入れて密閉しましょう。
洗濯物に付着した卵はどうする?
洗濯物に付着した卵は、ガムテープで取り除くか、再度洗濯機にかけるかで駆除しましょう。
カメムシは冷却効果のある殺虫スプレーで駆除
殺虫スプレーを使う場合は、冷却効果のあるスプレーがおすすめです。
カメムシ駆除用の専用スプレーも市販されているので、利用すると良いでしょう。
カメムシ卵を産み付けられるのを予防するには?
これまでは、カメムシの産卵後の駆除方法を解説しましたが、この章ではそもそも産卵させないための方法を解説します。
洗濯物は部屋干しする
ベランダなど、暖かい日のあたる場所を好むカメムシなので、特に産卵時期などの洗濯物は部屋干しするとよいでしょう。
洗濯物カバーをかける
カメムシの産卵が気になりながらもベランダで洗濯物を干したい場合、花粉対策で使うような洗濯物カバーを使う手があります。
この場合、カメムシが嫌う黒っぽいものがよいでしょう。
忌避剤を置く
カメムシ用の忌避剤としてハッカ湯やミントがおすすめです。これらの混じったスプレーボトルをベランダの網戸など気になるカ所にまいておくと効果的です。
もちろん、市販のカメムシ専用忌避剤でも可能です。
アルミホイルを使う
日当たりの良い場所を好むカメムシですが、「光り物」を嫌う傾向があるようです。
この習性を利用して、アルミホイルを物干しにつるす方法があります。
家の中に入れないようにするには?
家の中にカメムシの侵入を防ぐためには、ベランダの網戸に注意が必要です。まずは破れていないかをチェックしましょう。
そしてエアコンのドレインホースやその他のスキマも十分チェックしましょう。
さらに事前予防として、網戸など気になる箇所に忌避スプレーをまいておくのもよいでしょう。また、カメムシの嫌いなミントをベランダで育てる方法も試してみましょう。
結論
いかがでしたか、本記事では、カメムシの産卵時期や習性について詳しく解説してきましたが、カメムシは、異臭を放つ害虫です。できれば成虫になる前に駆除したいですよね。
産卵時期には、卵を見つけたら速やかに取り除いて処分することや、産卵の予防策としての忌避剤の使用など、考えられる方法でカメムシ対策を講じてみましょう。