コブシと木蓮はココが違う!5つの見分けポイント
コブシと木蓮は見た目がよく似た植物です。
ふとした時に目にした際、これがコブシなのか木蓮なのかがわからないとモヤモヤしてしまいます。
今回はそんなコブシの木と木蓮の木の違いを確認していきましょう!
①それぞれの木の高さ
コブシの木
木蓮の木
木蓮の木は5メートル以上には成長しないといわれている低木です。
成長途中だと判別は難しいかもしれませんが、
コブシの木よりもやや小ぶりとなることが多いでしょう。
②開花の仕方
コブシの木
- 開花時期は3月~4月
- 開花とほぼ同時に葉も芽吹く
地域によっても差はありますが、基本的には3月~4月の初め頃に咲くようです。
コブシの木の場合は葉の芽吹きと同時に花も開花するため、花と一緒に葉を見ることができるのが見分けるポイントとなりますね。
木蓮の木
- 開花時期は3月~4月
- コブシよりもやや早めに開花する
こちらもコブシの木とほぼ同じ時期に開花します。
ただ、若干コブシよりも早く花が咲くようです。
少し早めの時期にコブシのような花が咲いているという場合には、木蓮の可能性が高いでしょう。
③花の特徴
コブシの木
- 放射状に広がる花弁
- 白色の花
- 花がしっかりと開く
- 花びらは6枚
コブシの花はしっかりと開いて咲くのがポイントです。
花びらの中には花芯と呼ばれるおしべやめしべに当たる部位が見られます。
コブシの花の場合はこの花芯がしっかり目視できるのが特徴です。
木蓮の木
- 色が赤やピンク、赤紫
※白色のものはハクモクレンと呼ばれる - コブシよりも花が大ぶり
- 上向きに花を咲かせる性質がある
- 花びらは6枚
木蓮とコブシの花の最大の違いは、何と言っても花の色でしょう。
コブシは白、木蓮は赤系統の色で咲きます。
また、花の咲き方もコブシとは違い、木蓮は真上に向かってチューリップのような花をつけるのです。
花芯は目視するのは難しい場合がほとんどですね。
白い木蓮?
実は、木蓮にはハクモクレンという種類があります。
正確には分類がやや異なるのですが、木蓮やコブシと同じくモクレン科モクレン属です。
木蓮と特徴がほとんど同じなのですが、唯一違うのが花です。
白い色をしており、花びらの枚数が9枚と多いのが特徴なんですね。
木蓮かコブシかよくわからなくなった時には、まず花びらの枚数を確認してみましょう!
④葉の特徴
コブシの木
楕円のような形をした丸形であることがポイントです。
落葉樹なので秋頃になると葉を落とします。
モクレン属の植物は全てが落葉樹なので、葉が落ちるからコブシとは断定ができません。
木蓮の木
木蓮の葉はコブシよりは細長く尖ったような形をしているのが特徴です。
こちらも落葉樹なので、秋頃になると葉を落とします。
先端はコブシとちがい細く尖っているため、ここで判別することが可能ですよ。
よくわかる解説動画!コブシと木蓮の違い
こちらの動画が最もわかりやすいですね。
この動画は埼玉県環境科学国際センターの公式チャンネルから発信された動画です。
木蓮、コブシ、ハクモクレンの違いをわかりやすく解説してくれていますよ!
実際の植物を見ながらの解説は必見ですね。
なぜ木蓮とコブシはここまで似ているのか
木蓮とコブシは花が咲く季節でもなければほぼ同じ木に見えてしまいます。
それもそのはず、どちらもモクレン属モクレン科の植物なのです。
同じくモクレン属モクレン科の植物にはハクモクレンという、これまたコブシや木蓮にそっくりの木があります。
ほとんど近縁であることから、この三種はよく似た木に見えるようです。
木蓮やコブシの花言葉
花には必ず花言葉があります。
木蓮やコブシの場合はどうなのでしょうか?
コブシの花言葉
コブシの花言葉は「友情」「歓迎」です。
見た目が愛らしく、春先に美しく咲き誇るという特徴にもピッタリの花言葉ですね。
木蓮の花言葉
木蓮の花言葉は「持続性」「恩恵」です。
古くは1億年ほど前から地球上に存在しているといわれている事から持続性という花言葉がつけられたようです。
まとめ
今回は木蓮とコブシの見分け方を紹介いたしました!