「ゆうちょ認証アプリ」を検証
ゆうちょ銀行は全国にあり、学校の学年費の振込先などにも指定されていて、使っている方も多いかと思います。
現在では、スマートフォンから「ゆうちょ認証アプリ」と「ゆうちょ通帳アプリ」を入れれば、送金などができる仕組みとなっています!今回はこの2つのアプリについて詳しくご紹介します!
「ゆうちょ認証アプリ」が公開された背景
ゆうちょ銀行はセキュリティ強化を理由に、「ゆうちょダイレクト」のワンタイムパスワードによる送金時の認証を2023年7月に廃止することを決定しました。
今後は「ゆうちょ認証アプリ」を使ってください、となりました。
「ゆうちょ認証アプリ」が公開されてから
これまで「ゆうちょダイレクト」を利用していた方々の中には混乱した方もいたようです。
その方々をさらに驚かせたのは、今後、これまで通り「ゆうちょダイレクト」のワンタイムパスワードを使いたい場合は、1回につき1,650円がかかるようになったことです。その代わりに「ゆうちょ認証アプリ」なら無料で使えるということで、多くの方が「ゆうちょ認証アプリ」への移行作業に取りかかりました。
「ゆうちょダイレクト」のワンタイムパスワードは引き続き使えるけれども、有料になってしまったということか・・・
しかし、セキュリティが強化されたシステムということもあり、多発するエラー、再認証の作業などで、多くの方が困っているのが現状のようです。
ゆうちょ認証アプリに関するエラーが多発
エラー例
- 認証が行えませんでした。「ゆうちょ認証アプリ」の登録情報照会をご確認ください。
- 「ディスプレイオーバーレイ」を検知しました。本アプリではセキュリティ上の理由から使用できません。
- 振替限度額が設定されていません。
- 生体認証またはトークンの登録がされていません。
- 認証アプリ登録後24時間は使用できません。
- Cookieのブロックを解除してください。
- ブラウザの設定でJavascriptおよびCookieを有効にしてください。
- 免許証の暗証番号または認証情報を一定回数誤りましたので、ICチップがロックされました。警察署・市区町村等にてロックを解除したうえで、登録口座情報追加・確認画面から再度ご登録ください。
スマートフォンに詳しくないから大変
アプリをしばらく利用しないと、登録した指紋認証を削除されるようだ
「ゆうちょ認証アプリ」を入れる前に知っておきたいこと
スマートフォンの「ゆうちょ認証アプリ」をインストール・利用できるようになると、そのスマートフォンが認証(キー)の役割を果たします。
そのため、そのスマートフォンを失くしてしまったり、壊れたりした場合、復旧できるまで「ゆうちょダイレクト」は使えません。
それは大変だ
こんな時は?
認証時にアプリが起動しないんだけど…
以下を試してみましょう。
Android | 方法1)標準ブラウザをchromeへ設定 |
方法2)OSを最新ヴァージョンへ更新 | |
方法3)ブルーライトカットアプリ等を「オフ」にする | |
方法4)アプリを削除・再インストールする |
iPhone | 方法1)標準ブラウザをSafariへ設定
※プライベートモードで開かないことが大事です |
方法2)OSを最新ヴァージョンへ更新 | |
方法3)iCloudやiTunesのバックアップを「オフ」にする
※方法3の場合、「オフ」にしたあと、アプリを再インストールする必要があります |
|
方法4)アプリを削除・再インストールする |
アプリを再インストールする場合、「再登録用パスワード」を発行する必要があります。このパスワードの発行を忘れてしまうと、再度、本人確認書類/顔撮影が必要になってしまいます。
Safariのプライベートモードで開くと送金時の認証エラーが出るので気をつけてください!
コールセンター・問合せ先
困った時のために、電話番号をご紹介します!
平日 9:00~19:00/土日祝 9:00~17:00
「ゆうちょ認証アプリ」の概要
こではアプリの概要をご紹介します!
無料で使える
利用料金はかかりません。
本人認証が楽にできる
指紋認証・顔認証、または6桁のパスコードを入れれば、送金等が楽にできます。
セキュリティが強化
ゆうちょ銀行のWEBページには「従来のパスワードの盗難や不正アクセスを防ぐことができる」と書かれています。本人確認書類の登録時には、スマートフォンで書類のICチップ情報を読み取り、ICチップの情報の改ざんがないことを電子署名の検証により確認します。その後、利用者が撮影した顔写真が本物の人間であるかの判定を自動で行なうようです。
また、「ゆうちょ認証アプリ」を登録すると、「ゆうちょダイレクト」の通常ログインでは「振込」「振替」などが使用できない状態となります。万が一「ゆうちょダイレクト」のIDやパスワードを盗まれても、スマートフォンがない限り、第三者から勝手に振り込まれる危険がなく安心です。
アプリを使ってできること
ゆうちょ銀行宛て振替 |
ATM入出金 |
他の金融機関宛て振込 |
連動振替決済サービス |
ペイジー(税金・各種料金の払い込み) |
住所・電話番号・メールアドレスの変更 |
国際送金の申し込み |
送金限度額の引き上げ |
ゆうちょPayの口座登録・変更 |
口座貸越サービスのWeb申込 等 |
「ゆうちょ認証アプリ」の設定
- 運転免許証、マイナンバーカード、在留カードのどれか1枚
- 運転免許証の2組の暗証番号
- メモ帳
1.アプリストアで「ゆうちょ認証アプリ」を探す
2.「ゆうちょ認証アプリ」の注意事項を読む
ここでは、携帯の電話番号あてにショートメッセージが送られる旨が書かれています。同意できる場合は「登録する」ボタンをタップします。
3.利用規約に同意する
4.プライバシーポリシーに同意する
5.登録方法を選択する
2種類の方法から選ぶことができます。
口座番号で登録 | キャッシュカードの暗証番号が必要 |
お客様番号で登録 | ゆうちょダイレクトの番号を持っている方は、こちらも選ぶことができる |
6.書類による本人確認をする
3種類の方法から選ぶことができます。
この過程をスキップすると、24時間サービスに制限がかかるので注意してくださいね。
運転免許証 | 免許証に設定している2種類の暗証番号の入力が必要になる
※間違えると、免許センターで手続きが必要になる |
マイナンバーカード | 読み取れないとの声が、多く聞かれる |
在留カード |
7.本人確認データの第三者への提供に同意する
「同意しない」こともできます。その場合は電話による本人確認となります。(→9へ)
8.書類・顔の撮影
7.で「同意する」を選んだ場合、本人確認書類と顔の撮影に移ります。在留カードの場合は、裏面を撮影します。
この撮影では、スマートフォンで書類のICチップ情報を読み取り、ICチップの情報の改ざんがないことを電子署名の検証により確認します。その後、利用者が撮影した顔写真が本物の人間であるかの判定を自動で行ないます。写真などの偽物による不正登録を抑えるシステムです。
9.電話による本人確認
口座に登録してある電話番号がスマートフォンの画面に表示されます。「確認コードを発行する」ボタンをタップします。
確認コードはメモしておきましょう
電話番号が未登録の場合
ゆうちょ窓口で電話番号を登録する必要があります
10.認証の際、生体情報かパスコードかを選ぶ
パスコードは6桁です。任意の数字を選ぶことができます。
11.取引コード4桁を設定する
12.登録完了
お疲れ様でした!
「ゆうちょ認証アプリ」のメリット・良いところ
- iPhoneなら「フェイスID」が使える
- 「ゆうちょダイレクト」でログインする時に必要となっていた「お客様番号」を入力する必要がない
「ゆうちょ認証アプリ」のデメリット・悪いところ
- 一定期間使わないと、認証が解除される→再登録が必要となる
- 「一定期間」については教えてもらえない。
- 登録時、免許証の2つの暗証番号を聞かれる→各免許センターや各警察署などで復旧する必要がある
- アプリ認証を廃止・キャンセルしたい→ゆうちょダイレクトへの再申し込みが必要となる
- アプリ認証後は、トークンやメールのワンタイムパスワードが利用できなくなる
- Safariのプライベートモードで開くと送金時の認証エラーが出る
- 生体認証を指紋で行なうと何度もエラーが出てロックされる
- スマートフォンを機種変更すると、1から登録しなおさなければならない
- 光の加減で顔認証をクリアできないことがある
- 本人認証の際、マイナンバーカードが読み取れない
デメリットの方が多いのかしら
「ゆうちょ通帳アプリ」を検証
ゆうちょ通帳アプリの概要
スマートフォンで残高確認や明細の確認ができます!
「ゆうちょ通帳アプリ」
設定は簡単!通帳orキャッシュカードを用意するだけです!
1.アプリストアで「ゆうちょ通帳アプリ」を探す
2.アプリ利用規定に同意する
3.プライバシーポリシーに同意する
4.口座の記号・番号/姓名/生年月日を入力する
「ゆうちょ認証アプリ」の登録は、まだ待ちましょう
5.本人確認の作業をする(暗証番号・電話番号による確認)
2つの方法から選べます!
①キャッシュカード暗証番号・電話番号による確認
②「ゆうちょ認証アプリ」による確認
暗証番号・電話番号による確認がおすすめです!
もし、電話番号が古いままなら…
ATMへ行って簡単に電話番号変更手続きができます!
6.本人確認の作業をする(続き)
7.本人確認の作業をする(続き)
8.登録完了
すぐに使えるようになります!
ゆうちょ通帳アプリの使い方
アプリを開くだけで、最初に残高の画面が出てきて便利です!
ゆうちょ通帳アプリのメリット・良いところ
- 簡単に、口座残高・取引明細を確認することができる
- キャッシュカードを利用していなくてもアプリを使える
- 2回目以降は、送金履歴から簡単に送金ができる
宛名や金融機関を入れなくても、送金額だけ入力すれば送金ができますよ!
ゆうちょ通帳アプリのデメリット・悪いところ
今のところ悪い点は見当たりませんので、おすすめです!
アプリで送金するには?
「ゆうちょ通帳アプリ」を開く
1.ホーム画面の「送金」ボタンをタップ
2.「ゆうちょ認証アプリ」が必要となる、の案内に対しOKをタップ
3.送金先をタップ
次の4つから選びます。
- ゆうちょ銀行宛てに送金
- 他金融機関あてに送金
- 登録済み口座から送金
- 送金履歴から送金
4.金融機関・支店名を入力
5.口座番号・氏名・送金額を入力
6.「ゆうちょ認証アプリ」による本人認証
「ゆうちょ認証アプリ」と「ゆうちょ通帳アプリ」が同じスマホに入っていない場合は、下記の方法で認証します。
2つの端末を用意
引用:ゆうちょ銀行youtube 「ゆうちょ通帳アプリの使い方」
「QRコードを表示」ボタンをタップ
引用:ゆうちょ銀行youtube 「ゆうちょ通帳アプリの使い方」
QRコードを読み取ることで認証できます
引用:ゆうちょ銀行youtube 「ゆうちょ通帳アプリの使い方」
7.送金完了!
ブラウザでアクセスを検証
1.「ゆうちょダイレクト」のお客様情報を入力
2.「ゆうちょ認証アプリ」でログイン
PC/タブレットの画面に出るQRコードをスマホで読み取ります。
引用:ゆうちょ銀行公式HP
3.「ゆうちょ認証アプリ」で認証成功
アプリで「アプリトップ画面へ」をタップします。
4.取引コードを入力
引用:ゆうちょ銀行公式HP
ブラウザアクセスのメリット・良いところ
- 自宅や職場でも送金等ができる
- スマホで送金エラーになった際、ブラウザ・スマホのセットで送金できることがある
- 「ゆうちょ認証アプリ」を登録すると、通常ログインでは「振込」「振替」などが使用できない状態となる→万が一「ゆうちょダイレクト」のIDやパスワードが盗まれても、スマートフォンがない限り、第3者から勝手に振り込まれる危険がない
ブラウザアクセスのデメリット・悪いところ
- タブレットの動作保証がされていない
- タブレットでは一部電話認証ができない
- iPadではICカードが読み取れないため認証作業ができない
まとめ、結局どうしたらいいのか
ATMへ行く時間を節約するために「ゆうちょ認証アプリ」の利用を考えた方も多いかと思います。
アプリには改善の余地がありそうなので、たまに送金・振込をするような場合は、直接ATMで取引されたほうが楽かもしれませんね。