瓜科の野菜で思い浮かべるとしたら、きゅうりやかぼちゃ、すいかなど、よく知られた種類があることに気づくことでしょう。
本記事では、そんな瓜科の野菜について、漢字が表す意味や種類など興味深い内容を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
旬が夏!瓜の種類と特徴
暑い夏には、きっちり水分が摂れる野菜がほしいものですね。瓜はまさに夏に適した野菜です。
ここでは夏が旬の瓜を紹介します。
白瓜
夏の季語としても用いられる白瓜は、見た目では薄緑色ですが、熱することで表面が白くなるので「白瓜」と呼ばれています。
隼人瓜
メキシコ南部からアメリカ北部あたりの熱帯地域が原産地の隼人瓜(はやとうり)は、つる性の植物で、一株からおよそ100〜200個も収穫できることから別名「千成瓜」とも呼ばれています。
遡ること大正時代、鹿児島に持ち込まれて栽培されたことが「隼人瓜」の由来となった説が今では有効です。
はぐら瓜
おもに千葉県で生産されている「はぐら瓜」は、「歯がぐらついている人でも食べられる」のが由来で、この名前がついたそうです。
その形状は、長さが約10〜40センチで直径が10センチほどで、柔らかな果肉が特徴です。
モーウイ
赤茶色の皮が特徴のモーウイは、15世紀ころに中国から沖縄に持ち込まれた瓜科の野菜です。
琉球時代には、宮廷料理として食されていましたが、今では沖縄の一般家庭に広がり、きゅうりの一種として酢の物などで親しまれています。
冬瓜
「冬の瓜」と思いがちな冬瓜ですが、収穫されるのは夏です。
冷暗所などで冬まで貯蔵することができるので「冬瓜」と呼ばれているようです。
冬瓜は、丸型はじめ円筒形や楕円形などその形状はさまざまで、多く含まれる水分と低カロリーが特徴です。
この野菜も!?意外な瓜の仲間
漢字で書くと「瓜」がつく瓜科の仲間は意外と多いようですね。
そんな仲間を紹介します。
きゅうり「胡瓜」
スーパーに行けばどこでもお目にかかる胡瓜は、夏の野菜の定番ともいえるでしょう。
サラダはもちろん、漬物や酢の物として、さっぱりみずみずしい食感が特徴です。
かぼちゃ「南瓜」
かぼちゃは、日本はもちろん、アメリカはじめ中国やインドなど世界中で生産されています。
今やそのレシピは幅ひろく公開されていて、サラダや煮物、炒め物など普段の食卓を飾る定番野菜ともいえます。
すいか「西瓜」
日本では丸みを帯びた球体のすいかが主流ですが、欧米などでは楕円形が一般的といわれています。
そのルックスとして、緑に縦じわが一般的ですが、黄色みを帯びたすいかはじめ、薄い緑や深みのある緑のすいかなどその種類は多彩です。
ゴーヤ「苦瓜」
比較的高温で日照時間が多いほど大きく育つゴーヤは、ビタミンCはじめカロテンやカリウムなど栄養価が高く、夏の食欲増進に欠かせない野菜です。
「にがうり」ともいわれるほど苦味が特徴のゴーヤですが、炒め料理やサラダ、天ぷら、和え物など料理のレパートリーの広さが魅力です。
メロン「甜瓜」
メロンの分類は2通りあって、園芸分野では「実が食用の野菜」とする「果菜」とされ、栄養学上では果物とされています。
ズッキーニ「つるなし南瓜」
瓜科でカボチャ属のズッキーニは、「親づる」1本からなる南瓜であることから、通常の南瓜と比べてつるがない「つるなし南瓜」と呼ばれています。
栄養価の高さでも知られるズッキーニは、料理のレパートリーも広く、洋食はもとより和食のレシピも豊富です。
【特徴別】瓜の種類一覧
どうですか?
瓜にはいろいろな種類があることがわかりましたね。
最後に、瓜をさらに理解するために、それぞれの特徴別にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
漬物にする瓜の種類
ご飯のお供や作り置きに便利な漬物ですが、瓜はいろんな漬物に利用されています。ここでは漬物別に、使われる瓜を紹介します。
奈良漬に:きゅうり、メロン、すいか、白瓜
しょうが漬けに:冬瓜、はぐら瓜、白瓜
浅漬け・ぬか漬けに:きゅうり
しょうゆ漬けに:きゅうり、白瓜
甘い瓜の種類
甘い瓜に分類されるのは、夏の定番ともいえる「すいか」と「メロン」です。
緑の瓜の種類
収穫時の皮が緑の瓜は最も多く、以下の種類が挙げられます。
- きゅうり
- ゴーヤ
- ズッキーニ
- 隼人瓜
- メロン
- はぐら瓜
- 玉造黒門越瓜(大阪なにわの伝統野菜)