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ドラム式洗濯機は買うべき?買って後悔する前に知っておくべきこと

カード

干す手間がなく、お天気や湿度を気にせずに洗濯ができるドラム式洗濯機。家事を担う人にとっては、夢の家電のひとつといえるでしょう。ただ購入してから、「後悔した」「縦型に変えたい」という人がいるのも事実です。

本記事では、ドラム式洗濯機のデメリットやメリットを中心に解説しています。

ドラム式か縦型かで悩んでいる方、ぜひ参考にしてくださいね。

ドラム式洗濯機の特徴

ドラム式洗濯機

ドラムを回転させて衣類を持ち上げ、水面に落下させる「たたき洗い」が特徴です。


縦型洗濯機

底にある羽根を回転させて、水流で洗う「もみ洗い」が特徴です。一般には「全自動洗濯機」として販売されています。

軟水の日本では、洗剤がよく泡立ち洗浄効果を発揮できるため、縦型洗濯機が普及してきました。しかし近年は、時短効果やおしゃれなデザイン性などで、ドラム式も人気となっています。

ドラム式洗濯機のデメリット

まずは気になるデメリットからお伝えします。

ドラム式洗濯機のデメリット
  1. サイズが大きい
  2. 本体価格・電気代が高い
  3. 音や振動
  4. お手入れが面倒
  5. 洗浄力が弱い
  6. 洗濯物のごわつき
  7. 素材によりシワになる
  8. 乾燥で生地が縮む
  9. 臭いが気になる
  10. 途中で洗濯物を追加できない
  11. エラーで停止することがある
  12. 子どもの事故が起きるケースがある
  13. 洗濯機パンや排水口の掃除がしにくい
  14. 足腰に負担がかかる

以下、ひとつずつ解説していきます。

サイズが大きい

縦型洗濯機に比べ、ドラム式はサイズも重量も大きくなります

古いマンションやアパートなどではドラム式の設置が想定されていないので、搬入ができない、設置できない可能性があります。

設置できても、蓋を開くための十分なスペースが確保できないなども考えられます。購入する前に採寸することが必要です。

本体価格・電気代が高い

縦型に比べて価格が高価です。

20~30万円が主流(縦型の約2倍)

また、乾燥まで行うと電気代がかかります

乾燥容量6㎏の標準乾燥/1回あたり約28円

参考:Panasonic公式サイト

最近は電気代があがっているので、乾燥を躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。

音や振動

縦型に比べ、振動が床に伝わりやすく音もうるさいといわれます。

マンションやアパートなどで夜間に洗濯する方は、階下やお隣に迷惑にならないように気を付ける必要があります。

お手入れが面倒

縦型に比べると、日常のお手入れが面倒です。お手入れは洗濯のたび必要で、お手入れをしないと乾きにくくなったり、嫌な臭いの原因になります

お手入れが必要な場所
  • 乾燥フィルター
  • 排水フィルター
  • 洗剤・柔軟剤投入口
  • 窓パッキン
  • 槽洗浄(月1回)

洗浄力が弱い

少ない水でたたき洗いするドラム式は、優しく洗浄してくれる分、泥汚れや頑固な汚れの洗浄力が弱めです。白い洗濯物が黒ずむともいわれます。

対策
  • 洗濯物を詰め込み過ぎない
  • 予洗いする
  • すすぎの回数を増やす

また少ない水で洗うため、色移りがしやすいようです。

対策

色柄物を分けて洗う

近年は、泡洗浄温水洗浄機能など、各社洗浄力を強化した商品も販売していて、洗浄力は縦型と変わらないともいわれます。

洗濯物のごわつき

たたき洗いにより洗濯物の繊維がつぶれてしまうので、自然乾燥をするとゴワゴワになってしまいます。

乾燥までセットで運転するとふんわり仕上がりますが、洗濯のみしたい人には向いていません

素材によりシワになる

デニムやリネン素材などを乾燥させると、しわしわの仕上がりになってしまうことがあります。

対策
  • 乾燥前に取り出す
  • アイロンがけをする

生地が縮む

素材によっては、タンブラー乾燥ができないものがあります。また、たたき洗いの衝撃が向いていない素材もあります。

対策

洗濯前に洗濯表示をよく確認

洗濯表示の見方については、別の記事で解説しています。参考にしてくださいね。

臭いが気になる

機種によっては、下水の臭いが上がってきてしまったり、乾燥の臭いが気になることがあります。

途中で洗濯物を追加で入れられない

機種によっては、途中で洗濯物が追加投入できないものがあります。乾燥までの時間が長いので、洗濯物を途中で入れられないのは意外と不便です。

エラーで停止することがある

縦型洗濯機でも、洗濯物が偏ってエラーが起きて止まってしまうことがありますが、ドラム式は縦型よりエラーが多いといわれます。

止まってしまうと、家にいない場合などは特に困ってしまいますよね。使い始めは、エラーがないかどうか在宅時に運転して、確認した方がよいでしょう。

子どもの事故が起きるケースがある

ドラム式は横向きに蓋がついているので、子どもが簡単に入ることができます。閉じ込められ死亡する事故も起きています。

子どもがいるご家庭、今後子どもを持ちたいという方、子どもが遊びに来るお宅の方は、チャイルドロック機能が必須です。

対策
  • 必ずチャイルドロックを設定
  • 理解できる年齢になったら、「洗濯槽の中に入ると息ができなくなる」ことを説明、注意喚起

洗濯機パンや排水口の掃除がしにくい

サイズが大きく、洗濯機パンとの間に隙間がないので、洗濯機パンや排水口の掃除がしにくいことがあります。

排水口の掃除ができないと、つまりや悪臭の原因になります。

対策

かさ上げ台で洗濯機パンとの間にすき間をつくる

足腰に負担がかかる

ドラム式は、しゃがんで作業することが多いため、縦型式に比べ腰への負担がかかります

縦型に慣れている人は、かがんでの作業が意外と大変かもしれません。特に腰痛のある方は、購入は慎重にしましょう。

ドラム式洗濯機のメリット

もちろんドラム式には、メリットもたくさんあります。

ドラム式洗濯機のメリット
  1. スタイリッシュでおしゃれ
  2. 干す手間がない
  3. 水と洗剤を節約できる
  4. 衣類が傷みにくい
  5. 皮脂汚れに強い
  6. 仕上がりがふんわりで、シワになりにくい
  7. 毛布や布団も洗える
  8. プライバシー保護
  9. タイマー設定で楽々

以下、解説していきますね。

スタイリッシュでおしゃれ

ドラム式はスタイリッシュな外観で、上部にも物が置けるので、上から洗濯物を投入する縦型に比べ、洗濯機回りをおしゃれに演出することができます。

見た目のかっこよさから、ドラム式を選ぶという方も多いのではないでしょうか。

干す手間がない

乾燥機能を使えば、干す・取り込む手間が省け、家事の時短ができます

乾燥までをボタン1つで終わらせることができるため、忙しい方には最適です。梅雨時や花粉の時期など、外干しができないシーズンでも気にすることなく洗濯ができるのは大きな魅力です。

水と洗剤を節約できる

少量の水でたたき洗いするため、ドラム式洗濯機は節水に効果的です。また洗剤も少なくてすむメリットがあります。

洗濯容量12㎏の水道代

ドラム式/約22円(約83ℓ)
縦型/約40円(約150ℓ)

参考:Panasonic公式サイト

衣類が傷みにくい

洗濯時に衣類同士の摩擦が少ないため、縦型に比べ衣類が傷みにくいといわれます。縦型は衣類が絡まってしまうことが多くありますが、ドラム式は絡まりづらいのも傷みづらい要因のひとつです。

皮脂汚れに強い

少ない水量で洗うので、洗剤の濃度が高くなり、皮脂汚れに強いといわれます。

仕上がりがふんわりで、シワになりにくい

洗濯物を持ち上げて、空気を入れながら乾燥するため、ふんわり仕上がります

素材によっては熱で縮んでしまうこともありますので、洗濯表示をよく確認しましょう。

毛布や布団も洗える

容量内であれば、自宅で毛布や布団などの大物も洗濯することができます。水分を含んで重くなった洗濯物を干す手間がなく、乾かないという心配からも解放されます。

コインランドリーで洗っていた方は、洗濯代を節約することができます。

プライバシー保護

外干しをしないので、家族構成などの個人情報を部外に知られるリスクがありません。一人暮らしの女性などにはおすすめです。

タイマー設定で楽々

洗濯物を入れてタイマー設定をしておけば、ほったらかしで洗濯が終了します。家事時間を減らしたい方には本当に助かります。

スマホ連動で、運転予約や予約時間の変更ができる機種も販売されています。帰宅時間に合わせてセットしておけば、シワになる前に取り出せるので便利ですよね。

ドラム式と縦型の比較

ドラム式(ヒートポンプ乾燥機能付)と縦型洗濯機の主な違いを表にまとめると、以下のようになります。

  ドラム式 縦型
洗い方 たたき洗い もみ洗い
本体価格 高い(20~30万円) 安い(10万円前後)
サイズ 大きい 省スペース
汚れ落ち 皮脂汚れに強い 泥汚れに強い
水の使用量 少ない 多い
洗剤の使用料 少ない 多い
電気代 乾燥に電気代がかかる 自然乾燥で電気代を節約
乾燥機能 ふんわり やや劣る
衣類の状況 洗濯時傷みにくい 洗濯時摩擦で傷む

縦型の乾燥方式はヒーター乾燥です。ドラム式のヒートポンプ乾燥に比べて電気代がかかり、仕上がりもあまりよくありません。

間違ったドラム式洗濯機選びをしないための注意点

ドラム式洗濯機の選び方のポイントを解説します。

家族の人数に合った容量を選ぶ

洗濯容量は10~12㎏、乾燥容量は6~7㎏などのサイズが販売されています。縦型に比べて容量の種類は少ないですが、家族の人数と洗濯頻度に応じて選びましょう。

1日の洗濯物の目安/1人1.5㎏前後

3人家族の計算例

毎日洗濯/1.5㎏×3人=4.5㎏
2日に1回洗濯/1.5㎏×3人×2日=9㎏

洗濯容量より乾燥容量が少ない設定となっているので、乾燥容量も勘案して選びましょう。

乾燥方式を選ぶ

ドラム式洗濯機の乾燥方式には

  1. ヒーター式
  2. ヒートポンプ式

の2種類があります。

ヒーター式とは

電気の力で、高温で洗濯物を乾かす方式です。電気を熱に変えるため電気代が高くなります。また高温になるため、衣類が傷みやすい欠点もあります。

ヒートポンプ式とは

空気中の熱エネルギーを利用して温風を発生させ、洗濯物を乾かす方式です。ヒーター式ほど高温にならないため、衣類へのダメージを少なくできるほか、電気代も節約できます。

購入時の本体価格はヒートポンプ式の方がヒーター式より高くなります

洗剤自動投入機能

洗剤自動投入機能は、予め洗剤や柔軟剤を付属のタンクに入れておくと、毎回量る手間なく洗濯できる機能です。メーカーによっては、おしゃれ着用の洗剤にも対応しています。

自動投入機能付きは、タンクのお手入れが必要です。タンク容量やお手入れ頻度など、ご家庭にあったものを選びましょう。

ドラム式洗濯機を購入する際に気を付けたいこと

サイズの大きなドラム式洗濯機は、搬入・設置ができないことがあるので、注意が必要です。

本体サイズ(幅・奥行・高さ)+10㎝の空間が必要

サイズを測ってから、購入を決めましょう。

測っておきたい場所
  • 設置場所(洗濯機パンの内径)の広さ、洗濯機の蓋を開けた時、十分なスペースが確保できるか
  • 水道の蛇口の位置(かさ上げ台設置も考慮する)
  • 排水口の位置
  • 玄関の幅高さ
  • エレベーターの扉の幅高さ
  • 階段の横幅・奥行・高さ(踊り場の横幅・奥行)
  • 廊下の幅
  • 搬入経路の障害物のチェック(照明・ドアノブ・手すり・ポストなど)

扉を右開き・左開きにするかを間違えると不都合(洗濯物が入れられないなど)が生じますので、購入時に必ず確認しましょう。

ドラム式洗濯機が向いてる人の特徴

最後に、ドラム式洗濯機が向いている人と、向いていない人をまとめます。ライフスタイルにより、何を優先したいかは人それぞれ。自分に合った洗濯機を選びましょう。

向いている人
  • 留守が多い
  • お金がかかっても、家事の時短をしたい
  • 毎回乾燥機を使いたい
  • 洗濯機のお手入れが苦にならない
  • 設置するスペースが確保できる
  • 洗濯物を干すスペースがない、外干しができない
  • 水道代を節約したい
向いていない人
  • 洗濯物を外に干したい、干すのが好き
  • 泥汚れが多い
  • デリケートな衣類が多い
  • 騒音・振動が気になる
  • 手入れをするのが面倒
  • 洗濯機を置くスペースがせまい
  • 腰痛がある
  • 電気代を節約したい

洗濯から乾燥までを運転すると、3時間くらいかかります(機種によります)。音や振動が気になる人や、洗濯物を分けて洗う人は、運転時間も考慮しましょう。

まとめ

ドラム式洗濯機のメリット・デメリットについて解説しました。

毎回乾燥機を使いたい方は、ヒートポンプ乾燥のドラム式がおすすめです。デメリットをたくさん紹介しましたが、「とにかく便利で、今まで買わなかったことを後悔した」との声も多いですよ。

高価な買い物ですので、実店舗へ行って疑問点を解決してから購入するのが、失敗しないためのポイントです。ご家庭に合った機種を選んで、ストレスなくお洗濯ができるとよいですね。

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