車を洗うというと、ボディの洗車が先ず頭に浮かびますが、シートを洗うにはどうしたらいいのでしょうか。
車のシートには、飲み物や食べ物をこぼした後や、タバコのヤニなんかが残っていたりして、気になりますよね。
シート洗浄の際には、染み付いた汚れが取れない場合など業者に丸投げして頼む方法もあるのですが、普段の汚れなどは自分でやりたいですね。
この記事では、なぜ車のシートが汚れてしまうのかなどの原因はじめ、洗浄の際にはどのような洗剤を使うかなどの方法を解説しますので、是非参考にしてみてください。
車のシートが汚れる原因
先ずは車のシートが汚れる原因について見ていきましょう。
シートが汚れる原因は次の項目に大別されますね。
- 車内での食べこぼし
- 車内で飲んだ飲みこぼし
- 靴の底に付いた砂や泥汚れ
- 運転者や搭乗者による皮脂や汗
- 車内で発生した嘔吐物
- 化粧品類による汚れ
- ペットの毛や排泄物
食べこぼし
運転手や同乗者がドライブ中におやつやファストフードを食べる機会ってよくありますよね。こんな時には注意していても、食べこぼしによってシートが汚れてしまいます。
飲みこぼし
運転中の飲み物は、ほとんどのドライバーが経験しているのではないでしょうか。こんな時はついつい運転に集中しているあまり、こぼしてしまってシートが汚れます。
砂や泥汚れ
雨の日に汚れた靴で車内に入ったり、夏の海水浴で靴底や衣類に砂浜の砂を付けて車内に持ち込んだりで、床やシートが汚れてしまいます。
皮脂や汗
暑い夏や運動の後には汗をかいてしまいますが、そのまま車に乗り込むことでシートが皮脂や汗で汚れてしまいます。
嘔吐物
子供を乗せた時や、山道の連続カーブを長時間運転した時など、同乗者の気分が悪くなって嘔吐した時など、シートが汚れてしまいます。
化粧品類
強い日差しが気になった時など、日焼け止めクリームを使う機会があるでしょう。また手荒れが気になる時のハンドクリームなんかは、シートに付着する可能性があります。
ペットの毛や排泄物
犬と一緒にドライブをしたり、お買い物にペットを連れたりした場合、シートに毛が付いたり、場合によっては排泄物で汚してしまったりすることがあるでしょう。
車のシートの素材一覧
車のシートには次に挙げる素材がよく使われます。
- ファブリック
- 合成皮革
- 本革
ファブリック
一般的に乗用車では主流のシートがファブリックです。
布生地で作られているので、通気性が良い反面、シートの境目や奥にゴミが溜まりやすく、そのまま放置しておくと、シミやカビの原因となってしまいます。
合成皮革
合成皮革も車のシートとしてよく使われている素材です。天然布地に表面にコーティングが施されているのが特徴です。
水分や汚れを弾きやすく、汚れにくいのがメリットでしょう。
本革
車に使用される本革は、表面にコーティング処理が施されている為、汚れを心配する必要はないでしょう。
耐久性に優れていますが、定期的に専用のクリームなどでメンテナンスするのが良いでしょう。
重曹水で車のシートを洗浄
車に使用されるシート全般に使えるのが重曹水です。この場合、用意すべきものとその手順を紹介します。
用意すべきもの
重曹水による洗浄で用意するものは次の通りです。
- 重曹・水
- 重曹水を入れるスプレーボトル
- 粘着テープ又は掃除機
- 歯ブラシ
- 乾いたタオル
手順
それでは具体的な手法を紹介します。
- スプレーボトルに重曹水を作ります。割合は水100mlに対して重曹を小さじ1杯。
- 換気に気をつけながらシートの掃除を行います。この時掃除機や粘着テープを使用。
- 歯ブラシを使い、シートの背もたれと座面の間などに溜まったゴミを取り除きます。
- 重曹水入りのスプレーをシートに施し、乾いたタオルで拭き取ります(4〜5回繰り返す)。
- 別のタオルで水分を拭き取ります。
- 天気の良い日に窓を開けて乾燥させます(2〜3時間)。
市販のシートクリーナーで車のシートを洗浄する
重曹水を使っても落ちないような頑固な汚れの場合は、市販のクリーナーで洗浄しましょう。その手順は、重曹水の場合と同じです。
出典元:オートバックス
スチームクリーナーで車のシートを洗浄する
シートに染み込んだシミなどに有効な手法として、スチームクリーナーによる洗浄を紹介します。
但しスチームクリーナーは、本革シートには使用できませんので注意が必要です。
それでは用意するものを紹介します。
<スチームクリーナー洗浄で用意したいもの>
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<手順>
汚れが目立つ時には、シートに不織布タオルなどを当てながらスチームクリーナーをかけると不織布に汚れがついて効果が倍増しますよ。 |
出典元:Amazon
リンサークリーナーで車のシートを洗浄する
リンサークリーナーを使うと、シートに付いたよぼれや臭いなどを取り除くことができます。
シートがファブリック素材の時に限りますのでご注意!
<手順>
|
出典元:Amazon
本革シートクリーナーで車のシートを洗浄する
本革シート使用の車には専用の本革シートクリーナーがおすすめです。
お手入れは簡単ですよ。
車のシートを粘着テープや掃除機などで取り除いた後に、シートクリーナーをスプレーして、後は軽く拭き取るだけです。
出典元:ソフト99
車シートを洗浄をするときの注意点
シート洗浄にはいろいろな方法がありましたね。
ここではシート洗浄での注意点を見ていきますよ。
しっかり乾燥させる
せっかくシート洗浄を行なったのに、水分がシートに残っていたら、シミやニオイの原因になってしまいます。洗浄後には窓をしっかりと開けて乾かすことが重要です。
シート洗浄は天気の良い日を選びましょう。
重曹は素材との相性を考える
重曹を使う場合の注意点を解説します。
シートの汚れは、手垢はじめ、皮脂や脂分などの酸性が主流となります。この場合、アルカリ性の重曹は効果的ですが、汚れが長時間経ってしまった場合には重曹の使用にも限界があるようです。
特に重曹を使用した後、拭き取りが不十分な場合などには、白い拭き残しが目立ってしまいます。
汚れがひどかったり、心配な場合はシートの素材に合ったクリーナーを使うようにしましょう。
シート洗浄のついでに掃除しておくとよい箇所
せっかくのシート洗浄なので、これと一緒にやっておきたい掃除の箇所を紹介します。
- フロアマット
- ドリンクホルダ
- ダッシュボードやトレイ
- シートベルト
フロアマット
フロアマットの洗浄には、ガソリンスタンドにあるようなマット洗車機を使う方法もありますが、自分でマットを剥がして掃除機をかけた後、中世洗剤などでよく拭き取ってもいいでしょう。
ドリンクホルダ
ドリンクホルダの底には、飲みこぼしがあったりして、放っておくとカビの原因にもなります。洗剤などで洗った後乾いた雑巾で拭き取ると良いでしょう。
ダッシュボードやトレイ
ダッシュボードやトレイをよく見ると埃が溜まっていたりしますので、雑巾などで拭き取っておきましょう。
シートベルト
シートベルトは、毎回使用する為、手垢や髪の毛などが付着しやすい箇所です。
放っておくとポリエステル素材の細かな隙間に雑菌などが溜まってしまいますので、中性洗剤などを馴染ませたタオルで洗った後、乾拭きをしておくと良いでしょう。
シートベルトをいっぱいに伸ばすと洗浄が楽ですよ。
業者にシート洗浄を頼むメリット
この章では車のシート洗浄を業者に任せることについて解説します。
自分で車のシート洗浄は費用は抑えられるが…
洗剤や洗車道具を自分で購入しながらシート洗浄を行なった場合と業者に頼んだ場合とでは、やはり前者の方が費用を安く抑えることができます。
しかしながらこの場合次のようなデメリットもあります。
失敗したら汚れを悪化させる原因になる…
自分でシート洗浄を行なった場合、失敗する可能性が少なからずあります。例えばひどい汚れを落とし切れなかったり、乾燥に失敗してカビが生えたり…といった具合です。
自分でシート洗浄を行うなら、こんなリスクも知った上で行いましょう。
業者に依頼すれば『洗浄力』が違う!
流石に業者は、専用の洗剤や器具を使いながら洗浄を施すので『洗浄力』に長けています。
染み付いてしまったひどいシミや、見た目で自分でできそうにもないとわかたら、迷いなくプロの業者に依頼しましょう。
業者に依頼する場合のシートクリーニング料金目安
業者に頼んだ場合の料金は、地域によっても店舗によっても違いがあります。
業者に依頼するなら、最寄りの店舗などがおすすめです。
例えば、オートバックスのような専門量販店はじめ、最寄りのガソリンスタンドやカーショップなどでもシート洗浄が依頼できるでしょう。
以下、オートバックスのシートクリーニング価格を参考にしながら、最寄りの専門業者に問い合わせをして見ましょう。
価格はおおよそ1シート5,000円〜15,000円、又はそれ以上でしょう。
提供:オートバックス浜線店