現在050から始まる電話番号は、企業や個人など幅広く利用されている電話番号になります。ただ一般の人には、認知度が低いため「迷惑電話?」「詐欺?」など怪しいと感じる人が多いのも確かです。
この記事では、050について、仕組み、着信があった場合の対処法、申し込み方法まで解説していきます。
050番号とは
050はインターネット回線を利用した電話
050で始まる電話番号は、インターネット回線を利用したIP電話になります。通常の固定電話番号であれば市外局番+市内局番+加入者番号になるので、どこの地域から電話がかかってきているのかがわかります。
また050のIP電話の特徴としては、
・フリーダイヤルや緊急通話電話が使えない可能性がある
050で始まる電話番号では、市外局番がなく全ての050から始まるため発信地が特定できません。IP電話は、固定電話と比べるとインターネット回線を利用して通話しているため低コストになり導入している企業も多いです。金額の比較は下の表になります。
IP電話 | 固定電話(アナログ電話) | |
導入費 | 2,000円~3,000円(ネット回線含まず) | 35,000円前後 |
月額基本料 | 500円前後 | 1,500円~2,000円 |
通話料 | 050番号同士であれば無料 | 有料 |
050番号の仕組み
IP電話は、音声をデジタル信号に変えてネット回線を利用したVOIPという通信技術を利用して送信しています。そして受信側で音声に戻す仕組みで通話をしています。ちなみに固定電話では、音声を電気信号に変換することによって通話ができるようになっています。
050は迷惑電話と思われるのはなぜか
普段見慣れない番号だから
「080」や「090」などに比べると「050」の認知度は低いため怪しいと感じてしまう人も多いです。ただ「050」の電話番号は、インターネット回線、「080」「090」は音声通話の回線を利用しているため、回線をわかりやすく区別するのにンターネット回線を利用している電話番号に「050」を割り当てています。
他の番号についてもまとめてみました。
「080」「090」など | スマホやPHSなどに使われている。 |
「0120」「0570」など | フリーダイヤル・ナビダイヤルなどに使われている。※ |
「0123」「0758」など | 固定電話の市外通話で使われている。
「0123」であれば、北海道千歳市 「0758」であれば、京都府右京区 |
1から始まる | 「119」「110」など緊急性や公共などに使われている。 |
2~9から始まる番号 | 固定電話の市内局番に使われている。 |
00から始まる番号 | 電話会社選択番号です。
「001」であれば、KDDI 「0041」であれば、ソフトバンクなど電話会社選択番号をつかうと通話料金が割引されます。 |
※「0550」の御殿場市など例外に使われる場合もあります。
050を利用した営業・勧誘電話がくるから
IP電話は、通話料が安いため迷惑電話や勧誘電話に使われること多いです。またアプリをインストールすれば誰でも手軽に利用できることや発信場所の特定が難しいことも理由の一つです。
そのため営業・勧誘電話以外にも詐欺や犯罪に多く利用されていることもあるので、知らない050の電話番号からかかってきた場合は、注意が必要です。
050の電話番号の調べ方
知らない・怪しい050の電話番号から着信があった場合は、折り返し電話をする前に調べましょう。
ネットで検索をかける
Googleの検索バーに着信のあった電話番号を入力し検索をかける方法になります。
店舗や企業・病院などの電話番号であれば、ホームページは表示されます。ただし電話番号を公開されていない場合は表示されないこともあります。
もし迷惑電話でもGoogleに情報が載っている場合は、発信元を特定できる時もあります。
電話番号検索サイトを利用する
Googleで検索をしてもわからない場合は、電話番号検索サイトから調べてみる方法もあります。
050からの電話の対処法は?
番号を検索して判断する
「050の電話番号の調べ方」で紹介した方法で番号を検索し、折り返し電話をするか放置するか判断しましょう。ただし知らない・怪しい着信履歴に折り返す時は、注意が必要です。
その理由は、
・営業や迷惑電話の可能性がある
・詐欺の可能性もある
・個人情報を盗もうとしている可能性もある
わかった番号は電話帳に登録しておく
検索や折り返しをしてわかった番号は電話帳に登録しておきましょう。次に着信があった時に安心して電話を取ることもできるためです。また迷惑電話などであった場合は、着信拒否に登録しましょう。
050の電話番号を導入するメリット
導入費や通話料がコストが安い
ネット回線を利用して通話している分、利用料金を抑えられるのがIP電話。また番号取得も安く、IP電話事業者によってはキャンペーンを行っている時期に契約すると無料で取得できる場合もあります。
また通話料も交換局などの設備が不要なため固定電話(アナログ電話)に比べて安く、050番号同士であれば通話料が無料になります。
手軽に使える
申し込み方法は、ネットやアプリから登録することで050番号がもらえます。簡単ですよね。
ネット回線を利用しているためシステム管理をまとめてできることもメリットです。このことから番号の削除や追加が簡単にできるため、導入している企業も多いです。
複数の端末で同じ番号が使える
専用のアプリをスマホにダウンロードするため、複数の端末で同じ番号を利用することが可能です。海外でスマホを購入してもアプリをダウンロードすれば使用していた番号を使うことができます。
海外で壊れた・盗まれたなどの場合に助かりますよね。
050番号のデメリットとは?
緊急通報やフリーダイヤルに利用できない
110番や119番に電話をする時には位置情報が必ず必要になります。ただIP電話はインターネット回線のため位置情報がなくり利用することができません。緊急通報に電話をかける時は、別の電話番号で対策を取るしかありません。
またフリーダイヤルも使えないため、「通話料無料」という場面が他の電話番号に比べて少ないのもデメリットです。
通話品質は電波の影響を受けやすい
インターネット回線を利用しているため通信の状態に左右されます。また回線に使っているインターネットで容量以上に利用していた場合は、音声が乱れたり、繋がりにくくなる場合もあります。
050番号を利用する場合は、回線速度の速いプランを契約するなど対策が必要になります。
050番号を利用方法・申し込み
050電話サービスに申し込みすることで簡単に利用できます。
おすすめの050番後サービスを3つ紹介します。
050 plus
NTTコミュニケーションズが運営しているIP電話アプリです。NTTが運営しているため通信の状態は安定しています。特徴としては、
・携帯への通話料金 17.6円/1分
・固定電話への通話料 8.8円/3分
・留守番電話がメールで届く
・海外でも日本と同じ通話料
Skype番号
Skypeのアプリに「050」の電話番号を追加できるIP電話サービスです。
・携帯・固定電話への通話料支払いには「Skypeクレジット」「月額タイプ」の2種類ある
・1アカウントいつき最大10個の電話番号を取得できる
・パソコン・タブレットでも通話できる。
・相手に発信者番号が通知されない
※電話番号取得にかかる料金は、為替相場の影響を受けますので注意が必要です。
月額タイプの料金表は、
固定電話のみ | 携帯電話と固定電話 | ||
無制限 | 100分間 | 300分間 | 無制限 |
475円/月 | 475円/月 | 850円/月 | 2,400円/月 |
通話料無制限などお得ですが、発信者番号が通知されないのは大きなデメリットですよね。
申し込みは、こちらから
G-Call 050
ジーエーピーが運営するIP電話サービスです。
・携帯への通話料金 17.6円/1分
・固定電話への通話料 8.8円/3分
・留守番電話がメールで届く
・海外から日本と同じ通話料
海外へ電話をする回数が多い人にはおすすめです。
発信元 | アメリカ | ヨーロッパ | アジア | オセアニア |
通話料 | 5円~40円/1分 | 10円~120円/1分 | 10円~70円/1分 | 10円~80円/1分 |
申し込みは、こちらから
まとめ
2024年からアナログ回線からIP電話へ移行が決まっています。今後はIP電話が一般的になり「050」から始まる電話番号も増加していきます。また通話料が安く、システムで一括管理できるので導入する企業も増えてくるでしょう。
また一般の人も利用できるので、通話料を安くしたい・インターネットより通話が多い人には「050」を使ってみるのもいいかもしれません。ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。