蛍光灯を処分する際に注意すべきこと
蛍光灯は水銀使用製品廃棄物(有害物質)に指定されている
蛍光灯は公害の原因ともなった有害物質の水銀が含まれているので、工場や企業は普通ゴミとして出すことができません。
平成29年には環境省によって「水銀使用製品廃棄物」されました。
許可を受けた指定業者のみが処分できますので、くれぐれも許可を受けていない業者に注意してください。
法人の蛍光灯は産業廃棄物として処分する必要がある
使用済み蛍光灯は分類としては産業廃棄物に当たります。
産業廃棄物は残念ながら自治体では回収してくれません。
産廃を回収する専門の業者がいます。産廃回収業者は自治体の認可を受けていますので、認可を受けた業者かどうか確認をして、回収を依頼しましょう。
適正な処分を行わないと罰則が科せられることも
産業廃棄物の処分を依頼した業者が、万が一不適切な方法で処分しなかった場合には3年から5年の懲役もしくは300万円から1000万円の罰金などの罰則が科せられます。
また依頼した法人は責任が問われることとなり、罰則を科せられる可能性があります。
蛍光灯を処分する8つの方法
不燃ごみとして回収
自治体によっては、指定の収集所に持っていけば、不燃ゴミとして無料で処分してくれる場合があります。
自治体ごとに回収方法が異なるので、自治体のHPで確認してください。
蛍光灯が割れていれば、新聞紙などに包んでからゴミに出しましょう。
粗大ごみとして処分する
直径30センチ以上の蛍光灯であれば、自治体によっては粗大ごみとして有料で回収を依頼することになります。
粗大ごみシールなどをコンビニなどで購入する場合もありますので、まずは自治体のHPで確認しましょう。
ステーション回収に出す
家庭から排出される再利用できるごみを決められた集積場所(ステーション)で回収している自治体が多くあります。
再利用できる蛍光灯はステーション回収に出しましょう。
回収ボックスに持ち込む
自治体が図書館や公民館などの様々な公共施設に資源となるゴミの回収ボックスを設置しています。
そこの回収ボックスに持ち込むのもいいでしょう。
家電量販店で回収してもらう
買い替えの時に古い蛍光灯を家電量販店で引き取ってもらうのも一つの方法です。
ただ全ての家電量販店で回収しているわけではないので、必ず事前に問い合わせましょう。
リサイクル業者に依頼する
この方法は処分する蛍光灯が大量の場合です。
リサイクル業者が1㎏あたりいくらで回収してくれますので、持ち込んでもいでしょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する
法人が蛍光灯を処分する場合は産廃業者に依頼するしか方法はありません。
許可を受けた業者に処分を依頼してください。
【蛍光灯の処分】産廃業者選びのコツ
自治体の許可基準を満たしているか
産廃業者は自治体から、産業廃棄物を取り扱うための許可を得なければなりません。
許可を受けているということは自治体の定める基準を満たしているということでもあります。
契約書とマニフェストの作成に対応しているか
業者を選ぶときは、廃棄物処理法の規定に沿ったいマニフェストを作成していることが大切です。
さらに、業者と契約書を交わしてきましょう。
つまり、マニフェストと契約書の作成が優良業者かどうか見極めるための大切な書類となります。
契約書とマニフェストについては産廃業者の公式サイトなどで調べましょう。
産業廃棄物処分の実績は多いか
産廃処分の実績が多いかどうかも、業者の選定をするうえで大切です。
実績があるということは、依頼する会社から継続して契約を交わしているということです。
信頼できない業者が使われることはありませんので、そういう業者は実績を作れません。
長く依頼を受けているということは信頼の証でもあります。
依頼する前に見積もりを取る
業者によって処分費用は異なりますので、事前に見積もりをっておくことが大切です。
安いからいいわけではありませんので、実績のある適切な価格を提示してきた業者に依頼しましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者にお願いして引き取ってもらってもいいでしょう。
その他の不用品もあれば一緒に回収してもらいましょう。
LEDも蛍光灯と同じように処分していい?
LED電球は通常に不燃ごみ、普通ゴミとして処分できます。
蛍光灯のように有害物質が含まれていないからです。
ただ割れ物ですので、その旨を書いておいたり、張り紙をしておくとよいでしょう。