乾電池の種類と特徴
乾電池とは一回限りの使用で捨てるものを指します。(一次電池)
種類としては「マンガン乾電池」「アルカリ乾電池」「リチウム乾電池」があります。
それぞれの特徴と相違をお伝えします。
マンガン乾電池
よく使われる一般的な乾電池です。家庭で使用されている電化製品などによく使われているので、なじみ深い電池ですね。実は、もう国内では生産されていませんので、今流通しているマンガン電池は全て外国製になります。
残念ながら、後に紹介する電池と比べて容量が小さいのですが、その分値段が安いうえに、しばらく休ませると電圧が回復するのが特徴です。
アルカリ乾電池
マンガン電池に代わって、現在よく使われているのは、よりパワーがあってで電力が長く持つアルカリ電池です。
マンガン乾電池より値段は高いですが、マンガン電池より電力が長持ちするので、長時間使用する機会が多いデジタルカメラやラジオなどに使われています。
リチウム乾電池
リチウム電池の利点は何といっても耐寒、耐熱性に優れている点です。
使用が推奨されている温度の範囲は下記のとおりです。
- アルカリ乾電池:5℃~45℃
- リチウム乾電池(1.5V)40℃~60℃
寒冷地に旅行に行ったときに観光でデジカメを使用するときなどに重宝しそうです。
乾電池の形やサイズの種類
乾電池は 様々な形や大きさがありますよね。
それぞれ大きさと形でまとめましたので参考にしてください。
円筒型
名称 | 形式 | 直径 | 高さ |
単一形 | R20 LR20 |
32.3 – 34.2mm | 59.5 – 61.5mm |
単2形 | R14 LR14 |
24.9 – 26.2mm | 48.6 – 50.0mm |
単3形 | R6 LR6 |
13.5 – 14.5mm | 49.2 – 50.5mm |
単4形 | R03 LR03 |
9.5 – 10.5mm | 43.3 – 44.5mm |
単5形 | R1 LR1 |
10.9 – 12.0mm | 29.1 – 30.2mm |
単6形 | R1 LR1 |
7.7 – 8.3mm | 41.5 – 42.5mm |
形式名の「R」はマンガン電池、「LR」はアルカリ電池を指します。
四角型
四角型電池は「積層電池」と呼ばれていますが、「9V電池」と呼ばれることも多くあります。
これは、円柱型の電池の電圧(1.5V)より6倍高い電圧、9Vであることに由来します。
もともとは、ラジオの電池として開発されたもので、それもあってか音楽機器などに多く使われています。
コイン型・ボタン型
コイン電池とボタン電池の違いは、新しいリチウムを使ったボタン電池はコイン電池と呼び、昔からあるアルカリ電池をボタン電池と呼んでいます。
種類は下記のとおりです。
- 酸化銀電池(S)
- リチウムコイン電池(C)
- アルカリボタン電池(L)
乾電池の選び方
充電機能をチェック
昔は、電池といえば使い捨てでしたが、最近は、「リチャージブル」で、充電すれば何度も使用できるものがあります。
どちらがいいのかは使用機会によって異なりますので各自判断しましょう。
一次電池:使い捨て式の電池
昔からある使い捨ての電池です。値段が安いので100円ショップやコンビニで購入できます。
しかし、使用しなくても劣化していきますので、使用推奨期間は3年程度です。。
二次電池:充電が可能で何回も使える
充電すれば何回でも使えますので便利です。
デジカメを購入すると充電器もついてきませんか?あれは電池が2次電池だからです。
また、スマートフォンに内蔵されている電池も2次電池です。
【2】使用推奨期限をチェック
乾電池を買いだめしている方いませんか?
いざ使う時に、使えないという経験ありませんか。
そんなことがないように、購入したら乾電池の使用推奨期限を必ず確認してください。使用推奨期限が過ぎると、性能が落ちていることもありあすし、液漏れすることもあり、大変危険です。
もし災害備蓄のために長期期保存したい人は、使用推奨期限が長い商品を選びましょう。
【3】補償の有無をチェック
安価な乾電池も多いですが、高価な高性能乾電池もあります。
万が一使用できないときにもったいないので、補償があるかどうかチェックしましょう。
【4】サイズをチェック
先ほど書きましたように、使用機器に適したサイズの乾電池を選びましょう。
【5】その他の機能をチェック
(a)液漏れ防止製法:安全性につながるポイント
液漏れは人体に有害な物質が放出されます。
当然、液漏れしないに越したことはありません。
そのため、メーカでは液漏れ防止対策を施した乾電池を選ぶ必要があります。
(b)自然放電防止:使用していないときは燃料を守る
いざ使用したいときに使えないということがないように、自然放電を防止した乾電池を購入するのが良いでしょう。
乾電池の処分方法
乾電池を捨てる際はテープなどを巻いて絶縁することが必要です。
円筒型の乾電池はテープを巻いて有害ごみとして捨てることができるはずです。
しかし、ボタン形電池は電気店など、回収協力店の回収ボックスに出しましょう。
捨て方および分別方法は自治体や乾電池メーカーの公式サイトで確認しましょう。