1. ボールペンのインクが出なくなる6つの原因
PCやタブレットが普及しても、やはりまだまだ紙にペンで書く機会多いですよね。
しばらくぶりで使うボールペンが「何か書きづらい」、「インクの出が悪い」といった経験はありませんか。
この記事ではボールペンのインクが出ないときの対処法を調べました。
空気が入り込んだ
みなさん、ボールペンは下を向けて書くのが一番良くて、ペンの先が横や、ましてや上を向いてしまうとボールペンが書きにくくなることは知っていましたか?
これはボールペンに空気が入ることで、インクが空気に邪魔をされてペン先まで降りてこないことが原因です。
ボールペンを使用するときは「ペン先を下に向けて書く」と覚えておきましょう。
インクが蒸発した
買ってから一度も使っていないのに書けないという経験ありませんか?
その場合はそのボールペンを買ったのはいつだったか思い出してみましょう。
ボールペンのインクは、時間が経つと蒸発していきますので、買ってから数年経つボールペンは書けなくなっている可能性が高いです。
水性ボールペンは約2年、油性ボールペンで約3年経つとインクがなくなり書けなくなります。
インクが劣化または変質、硬化した
何となく冬になるとボールペンが書きにくくなるなあ、と感じたら、低い気温のせいでインクが固まっている可能性があります。
硬化したインクは掃除をすることで取り除けますので、書きにくくなったら掃除してみるのもよいでしょう。
ペン先が汚れや紙繊維で詰まった
ペン先に傷が付いた
私、昔から筆圧が強くて、シャーペンの芯を何度も折っていました。
ボールペンはシャーペンのように芯が折れるということはないものの、筆圧が強すぎるとペン先に傷がつきます。そうなると、当然インクが出にくくなります。
インクが切れた
これはもう寿命ということです。書きにくくなったら、まずは芯を取り出して確認してみましょう。
2. インクが出ないボールペンを復活させる裏ワザ5選
続いて、インクが出ないときに、何とかボールペンを使えるようにする方法をお伝えします。
ただ、インクがないなどの、症状によっては使えない場合もあり、必ず使えるようになることを保証するものではありません。
ティッシュを使う
これは、ペン先に汚れや紙の繊維が詰まった場合の対処法です。
ティッシュをたたんで厚くしてから、ボールペンでティッシュに円の図形を描くようにしてください。
あまり力を入れすぎないようにするのがポイントです。力を入れすぎるとペン自体が壊れてしまいますので注意しましょう。
輪ゴムを使う
これは、ペン先に空気が入った場合の対処法です。
まず、ボールペンに輪ゴムをとおしてテープで固定し、輪ゴムをとおしたボールペンを何度も回転させます。最後に輪ゴムを引っ張ります。そうするとボールペンが回転して、インクがペン先に行きやすくなります。
インクを温めて復活させる
インクが固まってしまい硬化した場合の対処法です。
気温が低くてインクが固まったわけですから、温めてやればいいとうことです。
熱湯に数秒浸けたりしてもよいのですが、そこまで高温にしなくても大丈夫です。
たとえば、手で温めたり、 ペン先に息を吹きかけるのでも十分です。
インクを冷やして復活させる裏ワザ
これはフリクションペンのインクが出なくなった場合の対処法です。
実は、フリクションペンは「60℃以上で透明になり、-20℃前後になると色が戻る」という特徴があるんです。
ですので、書けない場合(透明になっている場合)は冷蔵庫で一晩程度冷やしてから、常温に戻すと書けるようになるかもしれません。
ペン先を濡らして復活させる裏ワザ
これは水性のインクが固まった場合の対処法です。
ティッシュを軽く水で濡らし、ペン先を押しつけて動かしましょう。そのあと、紙に書いてみるだけです。簡単ですよね。
上手くいかなかったら、何回かやってみてください。
インクが出なくなったボールペンを確実に復活させる方法はない
ボールペンメーカーによれば復活させる方法は「ない」
日本筆記具工業会では「書けなくなったボールペンは復活できない」としています。
今まで紹介した対処法でボールペンを傷つけてしまうこともあることに注意しましょう。
紹介した裏ワザはあくまで一時的に復活させるに過ぎない
どのような対処法を用いても、一度書けなくなったボールペンを完全に書けるようにすることはできません。
上記でお伝えした対処法はあくまで一時的なものであり、かつ確実に書けるようになるわけではありません。
4. ボールペンのインクが出なくなるのを防ぐためにできること
強い筆圧や硬いものとの接触などを避ける
書く時の筆圧って人それぞれ違いますよね。私は筆圧が強くてシャーペンならポキポキと芯を折ってしまうことが多いんです。
ボールペンも筆圧が強いとペン先を痛めて、ボールペンの寿命を縮めてしまう場合があります。
なるべく力を入れずに書くことがボールペンを長持ちさせるコツです。
インクの使用期限を把握しておく
インクがなくなった場合は、どのような対処法を用いても再び書けるようにはなりません。
いつまでインクが使用可能か把握しておきましょう。
ペン先を下に向けて使用する
ボールペンの先を上に向けたり、横に向けたりするとボールペンの中に空気が入る可能性があり、インクが下にいくのを邪魔してしまいます。
寝転がって使用したりするする人は、注意しましょう。
ペン先は常に下向きにする、と覚えておくことが大切です。
保管方法や保管場所にも気をつける
保管方法としてベストなのは「ペン先が下に向くように縦置き」です。また、キャップ式ボールペンの場合はしっかりとキャップを閉めましょう。
保管場所は、縦置きペンケースの中がベストですが、その場合も直接日光が当たらない場所に置くのがよいです。
左利きはボールペンが使いにくい?その理由とは
左利きの方がボールペンを使いづらい理由
左利きの人は、「買ったばかりのボールペンなのにインクが出にくいなあ」、「なんだか字がかすれるなあ」といった経験があると思います。
これには理由があるのです。
【ヒントはボールペンの構造にあり】
ボールペンはペン先の「ボール」を回転させることで字が書けるように出来ています。
横書きの場合、左から右に文字を書きますよね。右利きの人は、ボールペンを引く形なるのでスムーズに「ボール」を回転させて字を書けますが、左利きの人は、「ボール」を押す形になり、インクがしっかりと出にくいのです。
左利きの方がボールペンを選ぶときのポイント
左利きの人は、空気の圧力でインクを出す「加圧式ボールペン」がおススメです。
ボールペンのインクが出ないときは買い替えるのがベスト
いずれのボールペンメーカーも、インクが出なくなったときは買い替えをすすめています。
今までご紹介した対処法は一時的なものですので、緊急の場合のみ行ってください。
一時的にインクが出るようになっても、その後の使用は控え、新しいボールペンを購入しましょう。