家電などを使うためにコンセントやプラグは必要ですよね。コンセントの数が多いかどうかは、賃貸アパートやマンションを選ぶ際の大切なポイントの一つでもあります。
この記事では主に下記について調べてみました。参考にしてくださいね。
- コンセント、プラグの種類
- 交換方法
- 費用など
コンセントとプラグの違い
コンセントとは
コンセントとは、壁などに取り付けられた差込口、つまり穴の部分のことを指します。
調べてみるまで、私も間違った言い方をしてしまっていて、普通に「ちょっと掃除機のコンセント挿して」などと使ってました。
正しくは「コンセントに挿して」なのですね。
実は、「コンセント」は和製英語で日本でしか意味が伝わらないそうです。
海外のホテルなどで「コンセント」と言っても戸惑われるだけですよね。
英語では「outlet(アウトレット)」、「socket(ソケット)」という名称ですのでこれから海外旅行に行かれる方は覚えておいたほうがいいかもしれません。
プラグとは
では、掃除機などの電化製品のコードの突起部分は何というのでしょうか?
正解は「プラグ」です。ですので、これからは「掃除機のプラグをコンセントに挿して」、と正しい言い方をしたいと思います。
コンセントやプラグの差し込み口の種類
皆さんはコンセントに種類があるってご存じでしたか?
海外出張や旅行に行かれたことがある方はご存じだと思いますが、海外のコンセント(ソケット)は日本と差込口の穴の数が違うんですよね。
私は以前イギリスに旅行に行ったことがあるのですが、イギリスでは差込口の穴が三つありました。
日本だと、コンセントは縦型の穴が左右に一つずつあいているものが多いですよね。家庭用電化製品を挿すコンセントはほとんどこの形状だと思います。
これはA型と呼ばれるタイプなのですが、実は海外では一般的ではないのです。
コンセントやプラグの差し込み口の種類
コンセントの差し込み口は8種類もあります。
- A型…縦型の穴が左右に一つずつあるもの
- B型…丸い差し込み口が左右に一つずつあるもの
- C型…丸い差し込み口が左右に一つずつあるもの
- SE型…丸い差し込み口が左右に一つずつあるもの
- B3型…丸い差し込み口が左右に一つずつ、上に丸い差し込み口が一つあるもの
- BF型…B3型と同じ配置で、四角い差し込み口があるもの
- O型…カタカナのハの字に似た2ピンの差込口があるもの
- O2型…ハの字に似た2ピンの差込口の下に縦に四角い差し込み口が一つあるもの
海外の差し込み口の種類
海外出張や旅行で行く機会が多い国で、どのようなコンセント、プラグが使用されているかまとめてみましたので、家電量販店やAmazonなどで変換プラグを購入されるときの参考にしてください。
Aタイプ…日本、南北アメリカ、台湾、中国など
対応外地域に行くときは「変圧器」の準備が必須
コンセントやプラグの種類が違うということは、電圧も異なる、ということです。日本では100Vが一般的ですが、これはかなり低い電圧なんです。
海外に行くと110〜240Vなど高い電圧を使っているので、コンセント、プラグの形状が異なるのですね。
電圧が異なるということは、日本の電化製品を、高い電圧を使用する海外のコンセントにつないではいけない、ということです。
日本の電化製品を海外で使用するなら、降圧変圧器を持参しましょう。これがあれば海外のコンセントの電圧を自在に操れます。
変圧器は家電量販店やAmazonなどの通販サイトで手に入れることができます。
最近のスマホやノートPC、デジカメ充電器の電圧はAC100-240V と幅広いので変換プラグだけ持って行けば海外でも充電できるケースが多いです。
電圧の違い
先ほど述べたように、コンセントやプラグの種類が違うということは、電圧も異なるということです。
電圧の異なる海外で日本の電化製品を使いたいときは、変換プラグとともに、変圧器を持参することをオススメします。
コンセントとプラグについて知っておくべきこと
コンセントは壁の差し込み口、プラグは電化製品のコードなどの充電するための突起であることはお伝えした通りです。
次に、もう少し詳しく知っておいたほうがよいことをお伝えしたいと思います。
コンセントの左右の差し込み口は大きさが異なる
この知識はトリビアだと思います。クイズに出したらなかなか正解者がでないようなことですね。
実は、コンセントの左右の差し込み口の穴って微妙に大きさが違うんです。なぜ違うのか、というと役割が異なるからです。
コンセント右側の短い穴(電圧側)は、電気をプラグに届ける役割をしています。左の長い方(接地側またはアース側)は、機器の動作不良などで大きな電圧の電気が流れてしまったときに、その電気を逃がしてくれます。
コンセントの「ホット」と「コールド」の役割
コンセント右側、電気をプラグに届ける側を「ホット」と言います。
コンセント左側、電気を逃がすほうを「コールド」といいます。
これはわかりやすいネーミングですね。もし、右の穴で電気が流れすぎて「ホット」になりすぎたら、左の穴が電気を逃がして「コールド」してくれるわけです。
プラグの先端の小さな「穴」は何?
なぜ、電源コードのプラグに穴が開いているんだろうと不思議に思いますよね。
これは、プラグがコンセントから抜けないようにする役割があります。つまり、ストッパーです。電源コードが引っ張られても簡単には抜けないようになっています。
コンセント修理、交換、増設は自分でできるか?
コンセントの工事は電気工事ですので、「電気工事士」の国家資格がないと修理・交換ができません。
DIYでやってみようなどと安易に考えると、事故のもとですし、法律違反になりますので絶対にやめてください。
軽微な工事であれば自分でも交換可能
自分でできるのは、コンセントのカバーの交換だけです。
コンセントカバーはホームセンターやネット通販で購入できるので、見た目が汚くなったら交換しましょう。
修理や交換、増設は電気工事士の資格が必要になる可能性が高い
コンセントカバーの交換以外は「電気工事」となり、電気工事士の有資格者以外は行ってはいけません。
漏電や感電の恐れがありますので、配線には絶対に触れないでください。
電気店など有資格者がいるお店・業者に頼むほうが安心
もし、コンセントの増設、修理をお考えの方は電気工事店にお願いしてください。
壁のコンセントを交換・増設する際の料金
コンセントを交換、増設する場合の料金を調べてみましたので、参考にしてください。
コンセント交換費用
コンセント交換費用(1ヶ所):3500円~10000円
どのお店に依頼するかによって、値段に幅がありますので、複数のお店で見積もりをとってください。
コンセント増設費用
コンセント増設費用:5000円~10000円
スイッチやコンセント増設の位置によって配線の長さが変わってくるので、値段も差があります。
コンセントの交換費用を安くする工夫
コンセントの交換は、部品代のほかに出張費もかかりますので、近所の電気工事店にお願いするのが安くする秘訣です。
近所の方々の口コミなどで、安心して修理・交換をお願いできる電気工事店を探してみましょう。
壁のコンセント交換のタイミング
普通に生活していると、あまりコンセントの交換を意識しませんよね。
実は、コンセントにも寿命があります。下記の症状があったら、すぐ修理・交換しましょう。
破損やひび割れがある
もし、コンセントに破損やひび割れがある場合はすぐそのコンセントの使用をやめてください。
漏電による火災のおそれがありますので、すぐ修理を依頼しましょう。
熱を持つようになった
使っているうちにコンセントが熱くなったということはありませんか。
これは、無理な使い方をしてコンセントに負担がかかっている証拠です。
たこ足配線をして、ひとつのコンセントに何個もの家電のプラグを差し込まないようにしましょう。
カバーに変色や変形がある
コンセントカバーの変色や変形は経年劣化によるもので、あまり危険はないと思いますが、見た目が気になりますよね。
先ほども記したように、コンセントカバーはDIYで交換できますので、自分で交換することをオススメします。
プラグがしっかり差し込めない
「コンセントにプラグが奥まで差し込めない」ときは以下の可能性を疑う
- コンセント内部に異物が挟まっている
- コンセント内部に破損部品がある
漏電の危険があるのですぐに使用を中止して、電気工事店に修理をお願いしましょう。
コンセントカバーは免許なしで自力交換できる?
コンセントカバーの交換は唯一自分で出来るものでしたね。お店に交換をお願いしてもいいのですが、自分で交換すれば安く済ませられるので、やってみましょう。
コンセントカバーとは
コンセントカバーとはコンセントのふたです。感電防止のためにつけられています。
一般の住宅ならば、基本的にコンセントカバーがつけられていると思います。
コンセントカバーの交換方法
- カバーの下の穴にマイナスドライバーを差し込み、カバーを外す。
- 土台プレートのネジが金属プレートにくっついているので、ドライバーで外す。
- 新しい土台プレートを取り付ける。
- 新しいカバーを取り付ける。