庭で育てている植物につく厄介なアブラムシを無農薬で退治するには、重曹スプレーがおすすめです。
本記事では、アブラムシを駆除するための重曹スプレーの作り方や、その他の撃退法について解説します。
アブラムシの特徴
アブラムシは、植物の葉に寄生しながら汁を吸う害虫です。
その大きさは1〜4ミリと小さく、植物や野菜に危害を与えるウィルスなどを媒介するので、畑の厄介者といえるでしょう。
アブラムシの被害
アブラムシは、ベタベタするような排せつ物によりスス病などを引き起こし、植物の葉の光合成を妨げたり、ウィルスに起因する病気を媒介したりします。
その被害は直接人体には影響がないものの、植物にとっては厄介な存在なのです。
アブラムシの無農薬駆除のメリット
アブラムシが発生する植物や野菜は、人が直接口にするものなので、その駆除方法は無農薬が適しているでしょう。
その最適な方法が重曹スプレーなんです。
重曹スプレーでアブラムシを駆除する方法
無農薬としてアブラムシ駆除に重宝する重曹スプレーですが、この章ではその作り方や使い方について詳しくみていきましょう。
重曹スプレーの作り方
重曹スプレーを作る際に使用する重曹は、身近なところでドラッグストアやホームセンターで取り扱っているので入手しやすいでしょう。
それでは作り方の手順を紹介します。
<手順>
- 重曹を小さじ1杯と水500mlを混ぜる(サラダオイル約20mlを入れてもOK)
- スプレーボトルに入れて完成(サラダオイルの分離防止に台所用洗剤を1〜2滴垂らしてもOK)
重曹スプレーの使い方
使う前にはスプレーボトルをよく振ってから振りかけましょう。
重曹スプレーを作るときにサラダオイルや台所用洗剤を使った場合は、スプレーした後、水で流しておくと安心です。
流れ落ちたアブラムシをそのままにしておくと、他の虫が寄ってくるのであらかじめ新聞紙などを下に敷いておくとよいでしょう。
重曹スプレーの注意点
重曹スプレーを使用する前には、中身をかくはんするように振っておくといいでしょう。
また、スプレー後にはきれいな水をかけるために、別のスプレーで洗い流すようにしましょう。
アブラムシの無農薬駆除方法(重曹以外)
アブラムシの駆除方法として、重曹以外の方法はないでしょうか?
この章では無農薬を使った別の方法を解説します。
手でアブラムシを取り除く
この場合、素手ではなくゴム手袋でつまんだり、ピンセットでつまんで駆除する方法があります。
粘着テープや歯ブラシでアブラムシを取り除く
この方法は、植物の葉を傷つけないように注意が必要です。
粘着テープは、なるべく粘着力の弱いものがおすすめです。
歯ブラシを使う場合は、アブラムシを回収する容器のようなものがあれば便利です。
てんとう虫にアブラムシを食べてもらう
この方法は、ビニールハウスなどの屋内で植物を育てている場合に有効です。
てんとう虫はアブラムシの天敵なので、ビニールハウスに放しておくと捕食してくれます。特に「ナミテントウ」は飛ばないてんとう虫として知られているので、おすすめです。
牛乳スプレーでアブラムシを駆除する
牛乳をスプレーボトルに入れて重曹の要領で駆除する方法があります。この場合、牛乳をそのままか、牛乳と水1対1の割合で希釈するといいでしょう。
駆除したら、水の入ったスプレーで洗い流しましょう。
石鹸水スプレーでアブラムシを駆除する
この場合の石けんは、なるべく無香料や無着色を選ぶといいでしょう。
石けんスプレーは、水約1リットルに対して石けん1グラムが目安です。
アブラムシの駆除が終われば、他の方法と同じようにきれいに水で流しましょう。
大量発生したアブラムシの対処法
繁殖力の強いアブラムシは春や秋の比較的温暖な気候のもとで大量発生する可能性があります。
このような場合、本記事で紹介したような方法では駆除が間に合わない場合があります。
そんな時は、市販の殺虫剤(スプレータイプ)を使用すると効果的です。この場合、植物由来のものを使用することをおすすめします。
それでも手に負えない場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。
まとめ
育てている植物や野菜の葉にアブラムシがついてしまった場合には、本記事で紹介したような重曹はじめ簡単にできる無農薬のスプレーで駆除ができます。
てんとう虫などの天敵による捕食などは、自然界の法則に沿った駆除方法ですね。
いずれにしても、いったんアブラムシが発生してしまった場合には、なるべく自分でできる方法で駆除してみて、手に負えない場合は、迷わず専門の業者に相談しましょう。