身の回りを見渡すと、実にさまざまな吸盤があることに気づくことでしょう。
冷蔵庫やアクリル板そして窓ガラスに貼った吸盤は、ある時に剥がれ落ちたり、退化することで吸着力が落ちたりするものです。
こんな吸盤の吸着力は、何故低下してしまうのでしょうか?また長持ちさせるための裏ワザがあるのでしょうか?
このような疑問に対して、本記事では項目別にわかりやすく解説していきます。
どうぞ最後まで読んでみてください。
吸盤の吸着力が無くなる原因
便利な吸盤でも吸着力が落ちてしまえばすぐにはがれてしまいます。
特に重いものを引っ掛けているフックや、金属製品をぶら下げている吸盤がはがれてしまうと本体ごと落下してしまいます。
では何故吸盤の吸着力は低下するのでしょうか?
この章では、吸盤の構造や材質に起因する吸着力の低下について項目別に解説します。
真空状態を保てなくなる
吸盤の湾曲した吸着面は、押さえつけることで真空状態になります。このため外側の大気圧が作用することで吸盤がくっつくのです。
この構造が保てなくなると吸盤が変形してしまい、はがれてしまいます。
原因としては、吸盤のフックに重いものをぶら下げた場合や、軽いものでも長期間の使用により吸盤が変形してしまう場合などが考えられます。
吸盤の貼り付け面に汚れや異物がある
吸盤の内側は貼り付け面になるので、ここに油分や細かなホコリが付着すると、吸着力が一気にダウンしてしまいます。
商品自体の吸着力の低下
吸着力の低下は、吸盤の劣化によっても引き起こされることがあります。
ハンドクリームで吸盤の吸着力を復活!
「吸盤の吸着力を復活させるためには」と、単純に強く押してみたり水を含ませてみたりしたことはないでしょうか?
この章ではそのような方法よりも効果のある裏ワザとして、ハンドクリームを使う方法を紹介します。
貼り付け面の汚れを拭き取る
これは、吸盤に限らず吸着力アップの際の前準備として必要な処置ですが、塗布面を綺麗にするために油や汚れを取り除くべく、キレイに拭き取ることが重要です。
ハンドクリームで吸着力を再生する裏ワザ
とりあえず、手元にあるハンドクリームをほんの少し吸盤に塗ったら、対象となるアクリル板などに貼ってみましょう。
今まで吸着力が低下していた吸盤ですが、見違えるほど簡単に吸着するのがわかります。
これは、劣化によって吸盤のふちなどに生じたひび割れを、ハンドクリームが塞いでくれるからです。これにより、本来の真空状態が取り戻され、吸盤の吸着力も復活するのです。
熱湯で吸盤の吸着力を復活!
吸盤は、使用頻度や使用年数を重ねるうちに、従来の柔らかくてしなやかな形状から変化し、次第に硬くなってきます。
この影響により、吸盤の内側の真空状態が保てなくなり、吸盤本来の役割が果たせなくなってしまいます。ここで紹介するのは「熱湯」を使った裏技です。
熱湯で吸盤を再生する裏ワザ
このように硬くなってしまった吸盤は、70〜80度の「熱湯」にしばらくつけておくことで従来の形状を取り戻すことができます。
ただし、変形しすぎた吸盤はこの方法では元に戻らない可能性があるので、この限りではありません。
熱湯で吸盤を再生させる際の注意点
熱湯といっても、お湯に吸盤をつけてグツグツに煮てしまっては、逆に吸盤を変形させてしまうので、ここはいったん熱湯を耐熱容器やボウルに入れて、その中に吸盤を5〜6分漬け込みましょう。
電子レンジを使ってもOK
電子レンジは、暖めの機能がついているので、熱湯の場合と同様の効果があります。この場合、耐熱容器に入れて暖めます。
ここで注意したいのが、ワット数の調整と、フックなどの金属がついていない状態のものを使用することです。
ワット数については500wと600wの選択があれば500wあたりで中の状況を見ながら調整するのがいいでしょう。あくまで電子レンジは「奥の手」として留めておくことがおすすめです。
吸盤の吸着力をアップさせる方法
吸盤の真空状態に頼らず、吸盤の吸着力そのものをアップさせる方法について見てみましょう。
吸盤にビニールテープを貼る
貼り付け面に直接幅広のビニールテープを貼ることで、吸盤の密着性を高めることができます。この場合、吸盤の直径よりも幅広のテープを使うと、効率よく吸着力が発揮できるでしょう。
吸盤用のシールや接着剤を利用する
吸盤用のシールは「吸盤用補助版」または「吸盤補強シート」などのネーミングで市販されています。
一方接着剤に関しては、ジェル状の接着剤が市販されており、ネットでも手に入ります。
まとめ
吸盤は、フック状のつり下げものや、本体ごと壁に貼り付けられたものなど実に多くのアイテムに使われています。
この吸盤は、予期せぬ時点ではがれ落ちることが往々にしてあり、その都度ストレスを感じてしまうことになるのでしょう。
本記事では、「吸盤が復活する裏ワザ」を色々と紹介してきましたが、本記事を読んで、「吸盤がはがれ落ちる」ことで感じていたストレスから解放されることを願います。